近年は健康ブームのおかげで、年齢や性別に関わらず体のことを考える人が増えています。しかし、体のことを考えているつもりでも病気になるリスクが0になることはありません。どんなに健康な人にでも病気のリスクはありますし、それに気づかずにいれば病状が進行してしまいます。特に働き盛りの30代男性は仕事で重要な役割が与えられる一方で、20代の時に比べると身体機能が落ちてくる時期です。
転職したり、重要な役職についてストレスが高まったりと、様々な変化が訪れるのもこの時期の特徴です。また、それにより食生活の乱れが起こりやすくなります。心は20代のつもりでも、体の機能はやはり30代相応のものになっていくと考えておいた方が良いです。サラリーマンであれば年に一度国が定めた法定健診を受けるでしょうが、それに加えて人間ドックも活用していきたい時期です。
30代男性が特に受けておきたい人間ドックの内容として、上部消化管造影検査・血液検査・血液検査・尿検査・便潜血検査・胸部レントゲン・心電図などがあります。上部消化管造影検査は、バリウム(造影剤)を飲んで消化管を撮影して異常の有無を調べます。30代男性でリスクが高くなるのは胃の病気で、胃がんの罹患率も高くなります。上部消化管造影検査では胃がんやポリープなどがないかを確認できるので、人間ドックではぜひとも受けておきたい検査です。
喫煙歴が長い人であれば、肺がんのリスクも高くなるので、胸部レントゲンもオススメです。