大腸がんは本来は欧米人に多いがんと言われてきました。しかし、近年では食生活が欧米化してきたことにより、日本人にも増加傾向がみられます。部位別のがんとしては大腸がんは死亡率の推移が緩慢で、胃・肺・肝臓などに比べれば早期発見・早期治療がしやすいがんです。大腸がんは男性に比べると女性のほうが患者数が多いですが、それも人間ドックなどで早めに発見すれば完治が見込まれます。
大腸の人間ドックでは、従来型の内視鏡の他にカプセル内視鏡という、飲んで体内の撮影が可能なものも登場しています。内視鏡が苦手なので人間ドックを受けるのを躊躇している人にとっても、受けやすくなっていると言って良いでしょう。大腸がんと言えば昔は「血便が出る」というのが病気を発見する時に注目されていましたが、血便は良性の疾患でも見られる症状なので、一次検査では便潜血検査科学法・便潜血検査免疫法・直腸指診などの方法が行われてます。人間ドックを受けるための施設を探すには、検査コースの種類で選ぶ・医療機関の地域で選ぶ・キーワードや症状で選ぶ、などを行うと見つけやすいです。
すでに症状が現れている時には人間ドックを受けるよりも直接病院に行ったほうが良い場合もあります。それ以外のなんとなく不安があるという時には検査を先に行ったほうが良いでしょう。検査のデータがあれば、その後に実際の治療を行うときにスムーズに治療が開始できる可能性も高くなります。