人間ドックは一般的な健康診断より詳しく、がんや生活習慣病を検査する総合健康診断です。調べる項目は施設によって多少違いはありますが、身長、体重などの基本健康状態からはじまって、心電図、X線検査、MRI、CT、エコーなどです。これらに脳ドックを組み合わせる場合もあります。種類も日帰りのものから一泊2日のもの、あるいはもっと日数がかかるものもあります。
値段も様々で数万円から、豪華ホテルに滞在して行う数百万円のコースまであります。日帰りが主流ですが、検査をいくつも受けるのは疲れてしまうという人は宿泊コースの方がゆっくりくつろげるようです。結果はその日のうちに出ることも多く、データや問診をもとに医師が診断し、健康上の助言を受けることができます。人間ドックで異常が見つかった場合治療は健康保険がつかえます。
また紹介状を出してもらうこともできます。検査の内容によっては、前日から絶飲食あるいは検査食が必要な場合もありますので確認が必要です。人間ドックは基本的に健康保険が使えませんが、加入している健康組合によっては年齢などの条件付きで補助金額がでることもあります。近年人間ドックの一種としてPET検査というものが行われるようになりました。
PETとはがんの早期発見を目的にした全身検査で、従来よりかなり早期の段階でがんを発見できる検査です。ブドウ糖を体内に注入されたあと、小一時間静かに横になっているだけで苦痛もなく受けられます。最近になって健康保険を適用できる範囲が広がり、PETを受けやすくなりました。