人間ドックでは、尿検査といって尿を採取してその成分を調べる検査も行われます。他の検査では引っかからないのに、「尿検査は毎回のように引っかかってしまう」という尿検査に引っかかりやすい人もいるようです。これは最近の尿検査の精度が以前よりも上がっており、そのために微量の成分でもリスクがあると判定されるものは検出されてしまうからです。特に、出してすぐの尿を採取してしまうと不純物が混ざりやすく、検査に引っかかりやすくなるようです。
尿検査で採取する尿は、中間尿を取るのが基本です。少し排尿して、検査用の尿を採取します。採尿で失敗しないように、一度排尿を我慢して、取り切れたらあとは普通に排尿して良いです。人間ドックのための採尿があると気持ち良く排尿出来ない、と思うかもしれませんがこれは仕方ないことです。
尿検査だけで様々な健康被害を抑えられるメリットと比較すれば、多少の我慢は必要です。また、女性は月に一度の間隔で月経があります。月経時には尿に血が混ざりやすく、血尿の誤判定が出てしまいやすくなるので、検診の際はその期間は避けるのがベターです。尿検査では尿たんぱく等を調べ、腎臓に異常がないかどうかも調べることが出来ます。
腎臓の病気になってしまうと食事制限であらゆる食品に制限がかかってきますから、出来るだけ人間ドックで早く発見して軽い症状のうちに治療を開始できるとベストです。検査は面倒かもしれませんが、今後の自分の健康のためにもしっかりと受けましょう。