人間ドックで総コレステロールを調べる目的

コレステロールとは、ホルモンや細胞膜をつくるためにも必要なものです。脂肪に似た性質を持ち、肝臓で生産されています。人間ドックでは血液中のコレステロールを調べ、総コレステロール値を検査することがあります。この総コレステロール値が高いと、どのような健康リスクが出てくるのでしょうか。

総コレステロールでは、LDLコレステロールとHDLコレステロールの値を合わせてみていきます。HDLもLDLも、どちらもコレステロールを輸送するたんぱく質ですが、LDLは血漿中に多く含まれる成分で、いわゆる悪玉の物質です。人間ドックでLDLの値が高いと、問題になります。139mg/dl以下が要注意、140~199mg/dlが基準値、200~259mg/dlが要注意、260mg/dlが要受診と決められています。

高過ぎても低すぎても健康に対してリスクがあるということです。低すぎる場合、栄養障害・肝硬変・甲状腺機能亢進症(バセドウ病)・貧血などのリスクがあります。高すぎる場合、高脂血漿・動脈硬化・糖尿病・甲状腺機能低下症・肥満などのリスクがあります。総コレステロールを調べることで、循環器障害を見つけやすくなるというメリットがあります。

循環器は心臓・血管・リンパ液・リンパ管など生命の維持に直接関わっている部分だけに、人間ドックで早めに見つけておきたいものです。もし異常が見つければ、生活習慣などを見直して食事療法や運動療法を行い治療をしていきます。

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