人間ドックは全身の健康状態を詳細に把握できるように、より一層詳しく調べることを目的として受診するものとなっています。最近では医療について細分化が行われていますので、特定の臓器についての精密な健康診断や人間ドックが行われています。健康診断ではどの年代の方においても、血液検査や尿検査を共通して行っている特徴があります。一定の費用の中で日常生活の中で多く発症しやすい病気を、高い確率で発見することが目的となりますので、心電図やレントゲン検査を受けない人がいることも考えられます。
レントゲンでは発見ができないがんの種類も多く、CT検査を行うことによって発見される場合もあります。血液検査だけでは異常なしの判定を受けた人であっても、エコー検査を受けたときに異常が見つかるケースもあります。このように一般の健康診断では見つけることが難しい病気について、できる限り詳細に調べることが可能になるものが人間ドックとなります。人間ドックは健康診断よりも多くの検査項目が用意されていますが、検査が増える分費用も高くなると考えられます。
日本人の中で病気の発症率が高い部位として、脳や心臓、消化管を挙げることができます。いずれの身体の部位についても健康に大きな影響を与える臓器となりますので、費用対効果のことを考えると、これらの臓器の検査を受診しておくメリットは大きいと言えます。突然死の原因になりやすいものとして心臓疾患があり、また日常的な病気としておこりやすいものとして脳血管障害もありますので、これらについて検査ができる内容を人間ドックの検査として含めることが大切です。