腹痛が起きて下痢の症状が続く場合には、病気かもしれないと感じる人もいるでしょう。激痛ではない場合であっても、お腹の状態が緩くてトイレに何度も行くケースも考えられます。お腹が緩い症状についてはすぐに重大な病気を発症していると感じる人は少なく、ストレスや冷えのせいだと考える人も多いです。お腹が緩い症状の原因としては、大腸の状態と関係しています。
日常的に排出される便は、腸の働きによって保たれています。腸内にがんやポリープができることによって、腫瘍ができていることが原因でその分だけ便の通り道が狭くなります。初期で腫瘍について発見することができないときには、腸内は狭くなってやがて腸閉塞を発症してしまう可能性があります。人間ドックでは、大腸がんの検診についても受けることができます。
大腸がんは自覚症状を感じにくい病気と言えますが、注意するべき症状として出血による血便や貧血などがあります。大腸がんを発症しやすい人の特徴としては、高脂肪や低繊維質の欧米型の食生活をしている人、運動不足や飲酒、肥満、親族の中に大腸がんを発症したことのある人がいる場合などを挙げることができます。重症化させないためには早期発見が大切になりますので、人間ドックの受診で事前に病気について把握しておくことが必要です。大腸がんの発見に役立つ人間ドックで受診できる検査としては、便潜血検査となります。
便潜血検査で陽性反応が出たときには、どの部分から出血が行っているのかを確認するために大腸内視鏡検査を受けることになります。