肺がんの早期発見のためのがん検診

健康診断を受けたら、たまたま肺がんが見つかったというケースもあります。初期の肺がんであれば、治療成績は比較的良好と言われています。健康診断では胸部X線検査などを行いますが、その時にたまたま見つかるというケースです。これで異常が見つかった場合には、がん検診でさらに胸部CT検査を行います。

これは鑑別検査と呼ばれるもので、ここで他の病気が判明することもあります。さらに肺がんの可能性が濃厚と判定されたら、確定診断で直接判定していきます。肺がん検診の確定診断では、気管支内視鏡検査、胸腔鏡検査、経皮的肺生検、などがあります。ここで本当に肺がんと診断されたら、治療が始まります。

肺がんの治療では、遺伝子検査、X線検査、CT検査、MRI検査、骨シンチグラフィー検査、PET検査、などを行い、肺以外の場所に転移していないかを調べます。このうち、最近注目されているのがPET検査です。体内に糖質に似た放射性物質を注射します。がん細胞は糖質を栄養源とするので、どこにその糖質が移動したかで、がんの病巣を突き止めることが出来ます。

確定診断前のがん検診ではPET検査は保険適用にならないことがほとんどで、そのため1回につき10万円以上かかってしまいます。ただし、肺がんだと診断されれば保険適用になることもあります。肺がんは致死率の高いがんですが、早期発見できれば治療は可能です。特に喫煙者、家族に喫煙者がいる、という人はがん検診を受けておきましょう。

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